ファントム

アニメ２５　と　小説ツヴァイ編


小説買ってきちゃいましたよ。
ツヴァイ編。
アイン編は買ってない。

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ツヴァイ編は日本から始まるのね。
何故ツヴァイ編かと言うと、アニメの２５でキャルが良かったから。
キャルがあまりに切なかったから。

やはり私、エレンよりキャルの方が好きだったみたい。
でもエレンと逃げた時点でエレンルート確定だったし、キャルはどうしてもやられる運命なんだろうなって思っていた。
アニメはそこで、夢とは言え一応キャルルートを作ってくれたので、ああこういう終わり方もありだったのよね、って思えて良かった。

それが、殆どアニメと同じルートなんだけど、小説はキャル、エレンともに生き抜くという救いのある終わり方で……（；；）
なんだかホッとしましたよ。

アニメ２５はすごく出来が良かったので、誰だろうと思ったら、脚本が虚淵玄氏だったのね。
脚本は二本ってラジオで言っていたので、三本目は嬉しい誤算ですよ。
以前の二本もすごく胸にくるエピソードで、原作の補完として満足のできるお話でした。

キャルって、愛憎の感情がすごく強いから、こうなるしかなかったのかな。
元々の最初から、ジュディの殺人者に対しての憎しみ恨みは普通の人間のものではなかった。
だから、憎しみとか恨みという点は人一倍で、愛情もそれと同じくらい深いものだったのだと思う。

その反面、育ちからなのか自分に対する自信が今一つ弱い。
だから、玲二と再会した時にアインから奪い取ろうとかって発想が起こらない。自分を捨てたなら、殺してやろうってなってしまう。
あれだけナイスバディの美人になったのに。
その上、玲二自身にアインを庇うような事を言われたから余計なのだろう。

キャルの唯一の自信のあり所が殺し屋としての腕だったから。
自信のある所でアインと競うとしたら、殺すしかなかったんだろうね。

でも心底では玲二を二年間も愛していたから（愛する事が許されないから、憎んで殺そうとしていたと）、結局玲二を殺すという目的が、アインを殺すにすり変わっていた。

こうなってくると一番のボケが、玲二なんだけど。

最初に、アジト爆破された時にすぐキャルを探そうとしなかったというのは、常識的に考えてあり得ない。いくら狙われているとは言え、確認くらいする。
まあ、ストーリィー的にそうじゃないと続かないってのもあるけど。

キャルと対決した時も、何故、説得という手段がないのだろう。
いくら相手が殺したがっているからって、そこは女心の裏返しってものだし、玲二だったら愛情を込めて説得すれば良かったと思うんだよね。
（すると、エレンとキャルの両手に花ルートという事に落ち着くと、笑）

でも、アニメであそこでキャルを撃って勝ったシーンはカッコ良かった。
ずっと、玲二のファントムらしいシーンが無かったし、女の子で展開が続いていたから。
ドライはツヴァイより強かった、と言えるとこが。
玲二は暗かったけど、ファントム時代はホントカッコ良かったもの。

んでも、多分キャルには玲二は撃てなかったと思える。
だから一瞬遅れたのもアリだなと思える。
最後の最後でやっとキャルは素直に「玲二を独り占め」と言っていたから、やはり最後まで玲二が自分の所に戻ってくるのを待っていたんじゃないかな。

アインから奪い取るには自分に自信がなく、玲二にすがりつくにはファントムドライとしての自信が許さなかった。
最初から素直になれていれば良かったのにね。

それと、あんなナイスバディになったキャルを結局一回も抱く事なく殺してしまった玲二に、なんてもったいない事を…という思いが(笑)
すごくします。